骨粗鬆症の薬


日曜日は、大阪厚生年金病院で口腔外科の勉強会に参加しました。
講師は大阪大学歯学部生化学講座教授、兵庫医大口腔外科助手、の両先生です。
テーマは『骨粗鬆症の薬、ビスホスホネート』使用の副作用についてです。最近、重篤な副作用として口腔内の顎骨壊死が多数報告されています。この薬は、閉経後の骨密度の低下抑制や、癌の骨転移抑制、骨痛の抑制など多くのメリットがある良い薬です。ラットの実験では寿命延長効果があるとすら報告されています。日本でも、内科、外科を問わず日常に使用されています。
ただ、長期間服用したり、定期的に注射したりすると、顎の骨が腐ってくるという副作用があるようです。歯をうっかり抜こうものなら、顎の骨を失いかねないということです。入れ歯が当たってできた傷でも骨が腐る。
前からこのことは知ってはいましたが、身近にあり、こんな怖いものとは初めて知りました。一番困るのは、処方している外科や内科の医師のほとんどが、顎骨壊死という副作用を知らないということです。だから処方された患者さんも教えられていない。
寺浦歯科では、今まで骨粗鬆症の薬による副作用はありませんが、今後より厳重に注意して治療にあたります。(寺)

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